弾性ストッキングの効果と治療の仕組み

弾性ストッキングは、足のむくみや血管の浮きなど、血液がうっ滞を起こすことによってひき起こる症状を、足全体を圧迫することにより改善するのを目的に開発された製品です。特殊な編み方をしていて、足首から上に行くほど段階的に圧が低くなるようになっており、静脈環流を自然に促します。この効果により、下肢静脈瘤の治療現場では、症状の軽減や進行の予防、術後のサポートなどの補助療法(圧迫療法)として使用されています。

真実1:完治はしない

弾性ストッキングを使った治療のことを、圧迫療法または保存療法と呼びます。これらは治療方法として紹介されることが多いですが、弾性ストッキングの着用により下肢静脈瘤が治る、ということはありません。どちらかと言えばその名の通り、現在の症状を保ち進行させない、という効果が期待されている方法なのです。ですので、弾性ストッキングだけでは完治することはありませんが、硬化療法やストリッピング手術などの術後のケアには欠かせないものですので、やはり補助的な使用法が理想的なようです。また、経過観察が適当と思われる軽度のものや、妊婦さんですぐには手術などの治療が行えない方に、ストッキングの着用がすすめられるようです。

真実2:市販品と医療用の違い

最近では薬局などでも、むくみ防止グッズとして弾性ストッキングがたくさん市販されています。こうした弾性ストッキングと医療用として病院で販売している弾性ストッキングではどんな違いがあるのでしょうか。足全体を足首から段階的に圧迫し、血流を助けむくみなどの症状を改善する、という目的は同じようです。しかし決定的に違うのは、やはり病院で診断を受けたうえで選ばれる弾性ストッキングは、サイズや圧迫の強度を自分の症状に合わせられるということです。自分に合った正しいサイズと圧力のストッキングを医師の指導のもと適切に着用することで、より十分な効果が得られるのです。市販のものはそこまでできないので、効果が低くなることが考えられます。