日常生活の様々な行動により下肢静脈瘤は発病しますが、具体的にはどのような原因で発病すると考えられているのでしょうか?なりやすい職業や、出産経験の有無、親族からの遺伝など、考えられる要因を紹介します。また日常生活で気を付けたい予防策についても解説します。
私たちの体を維持するために必要な栄養や酸素は、血液が体中に張り巡らされた血管を循環して運んでくれています。心臓が拍動することで動脈に送り出された血液は、静脈を通ってまた心臓へと戻されます。いったん足まで送られた血液が重力に逆らって心臓へと戻るためには、ふくらはぎの筋力がポンプのように心臓へと押し出す役割が必要です。
そのため、静脈内には、重力による血液の逆流を防ぐための弁が備わっているのです。ところが、この弁が加齢などの原因によって壊れてしまうと、血液は逆流を起こしてしまい、弁より下の方では血液が滞留してしまいます。その結果、静脈内の圧が上がってしまい、静脈が拡張し瘤ができる下肢静脈瘤を引き起こすことになるのです。
このように、体の中の血液の流れ「血液還流」が正常に働かなくなることで下肢静脈瘤が引き起こされるのです。その原因としては以下のようなことが考えられますが、同時に1.~3.については、これらを改善していくことで、有効な予防が可能となります。
加齢の他に日常生活の中で、「下肢静脈瘤」になってしまう原因としては、まず立ちっぱなしのお仕事に従事されているかどうかがあげられます。例えば、教師・調理師・美容師・看護師・キャビンアテンダントなど、1日のほとんどを立ちっぱなしで仕事されている職業の方は、「下肢静脈瘤」を発症しやすく、また一度発症してしまうと進行が早いこともわかっています。女性特有の原因としては、妊娠や出産を機に発症される方も少なくないそうです。それも第一子、第二子と出産経験の多い方の方が、発症率は高いようです。また遺伝的な原因もあり、親族に静脈瘤を持っている方がいる場合、いない方と比べると発生しやすいということもわかってきています。
「下肢静脈瘤」は、静脈内の血液が逆流するのを防いでいる弁が壊れてしまい、血液が逆流し溜まってしまうことによって、静脈内の圧が高まり血管が拡張し瘤をつくることをいいます。弁が壊れてしまう原因としては、立ちっぱなしで重力がかかりすぎたり、血液が重くなる(ドロドロ血)ことなどによって、必要以上の血液圧が弁にかかることにより壊れてしまうと考えられています。ですので、この弁を守ることが「下肢静脈瘤」を予防することに繋がるのです。十分な水分とバランスのとれた食事をとる・十分な睡眠をとる・立ちっぱなしを避ける・適度な運動(ウォーキング)をする・太らないなどが、自分でおこなえる有効な予防策として挙げられます。