医学的に見て、下肢静脈瘤が遺伝する可能性はあるのでしょうか?その可能性がある場合、どのような行動に気を付けて予防するべきでしょう。また人から伝染するようなことはあるのでしょうか?遺伝と伝染について紹介します。また大人だけでなく、赤ちゃんや子どもにも発病することなのか解説します。
今のところ、遺伝と発症の関連は医学的にはっきりとは確認されていません。しかし、親族の方に「下肢静脈瘤」を持っている方がいらっしゃる場合、いない方に比べて発症する確率が高いことが分かっています。このことからも、「下肢静脈瘤」の発症と遺伝には、なんらかの関係があることは確かのようです。ですので、ご両親や身近な親族の方に「下肢静脈瘤」を発症されている方がいらっしゃる場合は、立ちっぱなしや座りっぱなしといった同じ姿勢をなるべく長時間続けない、少し足を高くして休む、足湯や半身浴で血流を良くするなど、日常的な足のケアをしていただくことをお勧めします。ウォーキングなどふくらはぎを刺激する軽い運動もお勧めです。
「下肢静脈瘤」は静脈の中で血液が逆流するのを防ぐ弁が壊れることによって発症する疾患ですので、ウイルスや細菌性の病気と違い伝染性の疾患ではありません。皮膚がただれたり、足の血管がぼこぼこと浮き出たり、見た目がかなり気持ちが悪い状態になってしまうため、それを目にした方が触ったら移るのではないかと不安に思うようですが、その心配は全くありません。「下肢静脈瘤」の原因は、運動不足などにより足元から静脈を通って心臓に帰るべき血流(還流)が、スムーズに上へ流れづらくなることで逆流防止の弁に過度の負担がかかり壊れやすくなるということが指摘されています。つまり、接触などで人から伝染して発症するということは、あり得ない病気なのです。
10歳以下の子供に「下肢静脈瘤」が見られることはほとんどありません。もしも、乳幼児の時から下肢静脈瘤の症状が足に見られる場合は、先天性の血管形成異常の可能性があります。ぜひ、お医者さんにご相談してみてください。ちなみに治療法としては、弾性ストッキングなどでおこなう圧迫療法が中心になることが多いようです。一般的に「下肢静脈瘤」の発症は20代以降に起こるとされていますが、10代前半で発症してしまう人も全くいないわけではありません。もしもお子さんが、足のつりやだるさを頻繁に訴えられたり、血管が浮き出るといった「下肢静脈瘤」が疑われる症状がみられる場合は、やはり早めに専門病院を受診されることをお勧めします。