下肢静脈瘤の調べ方1:ドップラー血流計

救急車などが近付くとサイレンの音がだんだん高くなり、遠ざかっていくとだんだん低くなるこの現象を「ドップラー現象」と言います。このドップラー現象を応用し血液の逆流を調べるための機器が「ドップラー血流計」で、赤血球に超音波をあてて血液の流速の変化を音としてあらわし、この音の変化によって血管内で逆流が起きているかどうかを調べるのです。検査方法は、万年筆より少し太い「ブローべ」という器具を皮膚の上から血管にあて、ふくらはぎを手でつかむように圧迫すると、血液が上に押し上げられてザっという短い音がします。次に手を離して圧迫を解くと、血液の逆流が起こっていなければ音はせず、逆流があった場合はザーッという長い音がします。

下肢静脈瘤の調べ方2:カラードップラー検査

ドップラー血流計が音で血液の逆流を調べるのに対して、カラードップラー検査は超音波を利用して血液の流れをカラーの画面で表示し、視覚的に異常を調べる方法です。わかりやすく言えば、内臓の検査に使われるエコー検査と同様のものです。ブローべを皮膚の上から血管にあてるところまではドップラー血流計と変わりませんが、カラードップラー検査では画像で血管の短軸像(輪切りの状態)と長軸像(縦に切った状態)を観察することができ、また血液の流れを色分けして表示することもできるのです。その他にも血管の内径を測ったり、血流の流速を測定することもでき、ドップラー血流計では得られない情報が得られます。また、画像で記録に残すことができるのも特徴です。

下肢静脈瘤の調べ方3:容積脈波検査

血液の逆流を調べるのがドップラー血流計やカラードップラー検査ですが、下肢静脈瘤の診断検査としてもう一つあげられるのが「容積脈波検査」です。この検査は足の静脈の機能を詳しく調べる検査です。検査方法は、足にマンシェットという空気で膨らませるカバーをまき、つま先立ち運動をしてもらい、足の静脈の容積を調べます。足の運動による容積変化を調べることで、筋肉のポンプ作用や血液の逆流の有無を調べることができるのです。「下肢静脈瘤」の検査は、特徴としてとても簡単で時間も短時間なことがあげられると思います。検査をすることで痛みや苦痛を伴うこともなく、検査を受ける側にとってストレスなく調べることができる検査方法と言えるでしょう。