せっかく病院で治療しても、その後再発してしまったらまた辛い症状に悩まなくてはいけません。再発する可能性はどの程度あるのでしょう?再度発病してしまうのは、どのような原因が考えられるのでしょうか?また、そうならないための予防策はあるのでしょうか?
静脈の中の血液の流れが逆流することを防ぐ弁が壊れることによって発症する「下肢静脈瘤」は、適切な治療によって治すことのできる血管疾患です。ですが、体内には静脈がたくさんはしっているため、別の静脈でまた静脈瘤が起こる、つまり「再発」してしまうことはあるのです。或いはストリッピング手術や血管内レーザー焼灼術など、その時の症状に合わせた適切な治療が行われなかった場合、また新たな静脈瘤ができる可能性は大きくなるといわれています。しかし、どちらにしても再発の可能性は残りますので、日常生活における下肢静脈瘤の予防対策が重要になってきます。立ちっぱなしを避ける、足を少し高くして休むなどして足への負担を軽減しましょう。
再発形態には、以下の4つの理由が考えられます。
下肢静脈瘤の治療で行われる「高位結さつ術」で、手術後に患部である分枝静脈が一部残存してしまい(残存分枝血管)、のちにその部分が再発という形で下肢静脈瘤を発症してしまう場合があります。
私たちの足には複数の伏在静脈やその分枝静脈が走っています。そのため、下肢静脈瘤を治療した患部とはまた別の個所に、新たな下肢静脈瘤が発症してしまう可能性は決して低くはありません。
はじめに下肢静脈瘤を発症した太い静脈を手術治療をおこなった時、細い静脈が新たにできる場合があります。その部分が新たに静脈瘤を起こすと、前回の手術の影響を受け、治療しづらいといった場合があります。
下肢静脈瘤の治療をおこなった時に、十分に患部を治療しきれなかった、又は患部ではない別の血管を除去してしまったなど、不適切・不十分な治療がおこなわれてしまった場合再発、というよりは悪化してしまうケースも全くないとは言い切れません。
弾性ストッキングを着用することは、下肢静脈瘤の発症予防には効果的な方法ですが、完全に防げるかと問われると難しいといわざるをえません。とはいえ、足全体を程よい圧力で圧迫することは、静脈を流れる血液の還流を助け、血液の循環をスムーズにして逆流弁にかかる負担を軽減してくれます。このことから、弾性ストッキングは再発予防に大変効果的なアイテムであるといえるのです。しかし、あくまでも予防対策として有効と言うだけで、静脈瘤を治すといったことは期待できないこと、サポート力が強いために装着するのが大変なことなどの欠点を有しています。